玉雲堂のかぶせ茶

抹茶 玉雲堂オリジナル昔話♪

こんにちは!!

児玉です!

 

昔話に挑戦!!!

 今回、ブログでは、いつもと趣向を変えて

 昔話を展開していこうと思います。

 抹茶にちなんだ昔話です!

 

抹茶の歴史など

 抹茶が日本に伝わったのは、鎌倉時代とされています。

 栄西禅師が、中国から作法等を持ち帰り

 栄西禅師の『喫茶養生記』が、鎌倉幕府に献上されたことから武家に広がったとされています。

 

 抹茶は、覆い日光をさえぎった新芽を蒸して、葉脈をとりのぞいて作られます。

 これを、石臼で挽いて粉末状にして、ふるいにかけたものが抹茶です。

 

 ・抹茶昔話 ひこえもんと、とらじろう

 ここから、玉雲堂の昔話を記述させていただきます!

 

 昔むかし、あるところに

 ひこえもんという、抹茶のせんせいがおりました。

 

 ひこえもんは、お堅い人ということで、近所のこどもから、石のひこえもんと呼ばれていました。

 お茶会を開いても、口数が少なく、表情をあまり変えないことから、そう呼ばれているのです。

 

 ひこえもん自身は、自分自身お堅くしたいわけではなく

 茶席で、口数少なく、表情を変えていなかったので

 今更、素の自分をさらけだすのが恥ずかしかったのです。

 本当は、みんなで楽しくお茶を飲みたい。

 どうしたよいものかと、ひこえもんは真剣に悩んでいました。

 

 その年の夏、水出し茶の販売でこの地にきた、とらじろうという商売人がいます。

 暑い時期ということもあり、とらじろうの露店には人だかりができ

 露店の喫茶スペースでは、住民たちが笑いあいながらお茶を楽しんでいます。

 

 ある夜のこと、居酒屋でひこえもんと、とらじろうはばったり遭遇しました。

 ひこえもんは訊きました。

 「なぜ、あなたのお茶屋は笑いがたえないのか?」

 すると、とらじろうは

 「堅くなく、開かれているから。抹茶はお堅いものと誰がきめたんだい?」

 

 ひこえもんは、開いた口がふさがりませんでした。

 

 翌日、ひこえもんは、茶室からでて、青空のもと抹茶教室を開きました。

 自分の素をだすのは、いくぶん恥ずかしかったものの

 お堅い自分でありつづけることから卒業しようと決心していました。

 はじめのうちは、まわりから冷やかされることもありましたが

 次第に、ひこえもんの青空抹茶教室は、定員いっぱいになりました。

 

 ひこえもんも笑みを浮かべながら抹茶をたて

 こどもたちも、作法を気にすることなく抹茶を楽しめるので、思い思いに動いていました。

 

 ひこえもんは、抹茶の作法や礼儀を尊重しつつも

 楽しく抹茶を楽しめる場を大事にしました。

 

 わび・さびを重視した伝統あるお茶席。

 抹茶を自由に楽しむお茶席。

 時と場を意識したお茶席をつかいわけることが大事だとひこえもんは語ります。

 

 とらじろうは、と申しますと、水出し茶の行脚で各地をてんてんとしているようです。

 

 お茶はそれぞれのスタイルで楽しめば良い。

 ひこえもんは、そう言いながら今日も笑顔でクリーミーな抹茶をたてています。

 

 

 いかがでしたでしょうか!?

 玉雲堂初挑戦の昔話!

 もちろんフィクションです!

 

 楽しんでいただけたら幸いですし、これを機に抹茶に挑戦される方が増えると嬉しいですね♪

 

 最後までお読みいただきありがとうございました!!!

 失礼します!!