内容量 180g

原材料名

緑茶(国産)/調味料(アミノ酸等)、重炭酸アンモニウム

賞味期限

概ね1年

商品説明

「かぶせ茶」という呼び方はお茶の木に遮光幕をかぶせて栽培することに由来しています。収穫の約一週間前に直射日光を遮るために黒いネットで覆うそのひと手間で、渋みの元であるタンニンを抑え、旨味成分のテアニンの含有量を増化させるのです。かぶせ茶も緑茶の一種ですが、中でも上級なものが玉露と言われるものになり一ヶ月ほど遮光します。

まりやかなで強い旨味・鮮やかな水色が特徴的な玉雲堂のかぶせ茶をご賞味ください。

玉雲堂のかぶせ茶には、旨味成分アミノ酸を加えることで、渋み苦味の少ないに仕上げております。また、重炭酸アンモニウムも添加されています。

かぶせ・ことばの由来

「かぶせ茶」という呼び方はお茶の木に遮光幕をかぶせて栽培することに由来しています。収穫の約一週間前に直射日光を遮るために黒いネットで覆うそのひと手間で、渋みの元であるタンニンを抑え、旨味成分のテアニンの含有量を増化させるのです。かぶせ茶も緑茶の一種ですが、中でも上級なものが玉露と言われるものになり一ヶ月ほど遮光します。

鹿児島茶・かぶせでブランド化へ

近年では九州地方のお茶が市場に多く出回るようになってきました。生産量日本第2位の鹿児島県は新茶の時期の気候も温暖で安定しているため、静岡県よりも早く市場に出回ることも相まって、静岡の卸問屋や茶商が第2の拠点を置いて生産を見守っています。静岡茶が霜の被害などで不作の場合は鹿児島茶を買うためです。鹿児島県で多く生産されている代表的な品種と言えば「あさつゆ」と「ゆたかみどり」になります。そして実は鹿児島では概ねかぶせの技法を取り入れております。これは露地物で日本茶のブランドを確立している静岡茶に対抗するために、静岡茶との違いを明確にしようとした鹿児島の戦略であります。先述したように遮光することにより旨味が増します。

露地物の産地・静岡

緑茶の生産量や茶園の面積が日本一の茶処静岡では、その温暖な気候と地理的要因から露地物の栽培に適しているため、かぶせ茶はほとんど生産されていません。生産者も露地物(遮光しない)に拘っており、それこそ静岡茶の特徴であると言えます。ただし山間部では霧のような雨も多く、日差しを遮ってしまうため、天然のかぶせ(遮光)状態になっているという見方もできます。

かぶせ茶の聖地

かぶせ茶といえば伊勢、かぶせ茶の生産量については、全国1位であります(2009年度統計)。これは、三重県全体の生産量の約24%を占めています。四日市の水沢地区は、2000年時点で全農家306戸のうち、約92%に相当する281戸が茶栽培を行っています。伊勢茶は、栽培面積・荒茶生産量ともに第3位です。これは戦後に茶栽培の建て直しが滞ったためで、結果として伊勢茶は知名度のある静岡茶や宇治茶の原料茶となってしまいました。近年需要が高まっている加工用原料茶(お菓子などに使用)には全国第1位のシェア(82%)を持っています。

かぶせ茶は熟成とブレンド

茶商の立場から言わせていただくと人気の味を支えているは熟成とブレンドです。 この熟成とブレンドは約20年間ほとんど変えておりません。 ただ、単にそのままというわけでもないのです。 かぶせ茶はもはや玉雲堂の屋台骨となっているお茶と言って過言ではありませんから、 このかぶせ茶が他のお茶や他の産地と比べてどうか?味は落ちていないか? 一口にかぶせ茶といってもかぶせる日数やタイミングの違い原料の違いで微妙な違いが現れますので、 弊社では産地問屋とともに日々お茶の味や品質のチェックを重ねているのです。 今の味で満足していただいているお客様にも、もっといいものを提供したいという思いで研究を重ねております。

三重県のお茶は京都や静岡に原料として買われていきます。それだけに良質な土づくりや畑の管理にプライドもあるようです。 蛇足でこんなエピソードもありました。 ペットボトルの原料には4番茶(秋に収穫)が多く使われます。春の1番茶などは高すぎて原料には向かないからです。 しかし、近年ペットボトル用の原料の需要が増加し、4番茶が3番茶よりも高く取引されているそうです。 市場原理が招く不可解な現象ですね! ちなみに弊社の様な日本茶の専門店では1番茶をメインに扱っております。 味が似ていても1番茶の生命力は段違いです。

 

かぶせ茶は手間と暇(いとま)を惜しまず

かぶせ茶の特徴といえば「旨味」です。そのために新茶などの青臭さがある時期は味が乗らずにポテンシャルが発揮されません。そのために1年寝かせた茶葉をブレンドしながら味を整えたりすることもあります。また、かぶせ茶はブレンドのみならず栽培にもとても手間がかかります。畑の状態を逐一観察しながら、虫の除去や肥料の投与を行います。逆に言いますと手間と暇(いとま)をかけた畑には美味しいお茶ができるということです。

玉露とかぶせ茶のちがい

製造方法は玉露と基本的には同じですが、遮光する方法や日数が違います。かぶせ茶の被覆方法は日光を遮光するためにチャノキそのものに直接遮光幕をかける方法で行われます。かぶせ茶という呼び名はこの遮光幕を直接チャノキにかぶせる栽培方法から由来されているのです。またかぶせ茶の遮光期間は茶葉を摘む前の一週間前後です。短い場合は3日、長くて10日くらいです。玉露はかぶせ茶と同じように新芽を日光に当てず成育しますが、被覆方法はかぶせ茶と同じようにチャノキに直接遮光幕を被せる場合や茶園に棚を作って茶園全体に遮光幕を被せる方法が有ります。玉露は20日以上も遮光して茶の葉を成育するのです。このため玉露の茶葉は鮮やかな綺麗な緑色をしていますが、玉露より遮光期間の短いかぶせ茶の茶葉は、煎茶よりも濃いですが玉露より薄い色をしています。

かぶせ茶の効果効能

玉露と煎茶の中間にあたる栽培方法を取って栽培されるかぶせ茶にはうま味成分であるテアニン、そして渋味成分であるカテキンを程よく成分に取り入れています。そしてカフェインを含み、それらの効能により体によいとされる効果が期待されています。

テアニンの効能

ある研究チームがテアニンに対して実験を行ったところ、テアニンを摂取していない時は目立った変化が見られないのに対し、テアニンを摂取した時は脳の広範囲でα波が増大していることが測定されたと報告しました。このα波はリラックスしている状態の印の脳波です。すなわちかぶせ茶に含まれるテアニンは、心を落ち着かせ気持ちの緊張をほぐす効能があると脳波の解析から科学的に証明されているのです。このためかぶせ茶はリラックス効果に期待されて休憩時間や疲れた時の一服に飲むと効果的だと言われます。

カテキンの効能

カテキンの効能はたくさんの研究チームが抗菌作用、抗酸化作用、体脂肪を燃焼させる作用、糖質を分解する酵素の働きを阻害し血糖値の上昇を抑える作用、がん細胞の増殖を抑制する作用などの研究成果が発表されており、風邪の防止、インフルエンザの防止、細胞や血管の老化防止、生活習慣病の予防、糖脳病の予防、様々ながん細胞に防御に効果的であると言われています。

カフェインの効能

カフェインは、血液のめぐりを良くし大脳の中枢神経に作用して、判断力や記憶力の増強を促す作用があります。そのため頭脳労働や運動能力を高めてくれ疲労回復や仕事の効率をアップさせるのに効果的だと言われます。ストレス解消にも役立ちます。たとえば朝の一杯にかぶせ茶を飲むと、頭をはっきりさせ眠気を覚ますことができます。低血圧に方は適度に血圧を高める効果もあると言われます。食後の一杯はカフェインの作用が胃腸の働きを活発にします。また腎臓の働きを活発にして利尿を促す作用もあるので体のむくみの解消になります。

かぶせ茶の淹れ方

チャノキの葉を使って作られているお茶には必ずカフェインが含まれています。しかしその量はチャノキの種類や栽培環境によって、茶葉に含有されるカフェインの量が違います。日本茶には食品表示法に成分の含有量の基準がないので、各メーカーが取引する茶園のチャノキの種類などによってカフェインの量が違ってくるのです。
入れるお湯の温度が低いと渋味成分のカテキンが溶け出しにくくなり甘味が強くなり、高いほど苦渋味が強くなります。かぶせ茶は玉露のいい部分である甘味とうま味の成分を持ち合わせているのと同時に煎茶の風味も出るお茶です。お湯の温度を調整して、気分に合わせ苦味を効かせて爽やかに、また玉露のように甘味を引立たせてまろやかに味わうことができるとても贅沢な飲み方ができます。
お湯の温度と浸出時間で美味しさを楽しめるかぶせ茶ですが、普通にかぶせ茶を楽しむ目安は1杯分を目安にすると茶葉は3g、お湯約70ml、お湯の温度80~90度、浸出時間30秒~1分程度がちょうどよいと言われます。
煎茶と玉露の中間の栽培方法で成育した茶葉で作られたかぶせ茶は、煎茶と玉露のいい成分をうまく取り入れ良いことづくしの贅沢なお茶です。お湯の温度で煎茶に似た味わいにもなるし玉露のようにもなる面白い特徴を持ち合わせています。かぶせ茶の成分の効能によって健康に良い効果に期待し、美味しく健康的にかぶせ茶を日常に取り入れてみてください。

茶商の立場から

茶商の立場から言わせていただくと人気の味を支えているは熟成とブレンド、そしてコスパです。 この熟成とブレンドは約30年間ほとんど変えておりません。 ただ、単にそのままというわけでもなく、 お客様からの要望で上質な原料を使った商品を作ってみたりもしました。しかしながらお茶というものは趣向品でもありまして、新鮮で上質な原料を使えば必ずしも美味しくなるというものではなく、ましてかぶせ茶となると特有の旨味感を表現しようと思うと、新茶時期の原料をそのまま使うのではなく、「ひね」と呼ばれるほどほどに熟成させたものを原料にした方がよかったりするのです。それがコスパにもつながってきます。また、かぶせる日数やタイミングの違い、原料の違い、荒茶から仕上げの工程でも微妙な違いが現れますので、 弊社では生産者や産地問屋とともに日々お茶の味や品質のチェックを重ねているのです。 かぶせ茶はもはや玉雲堂の屋台骨となっているお茶と言って過言ではありませんから、今の味で満足していただいているお客様にも、もっといいものを提供したいという思いで研究を重ねております。

蛇足でこんなエピソードもあります。 ペットボトルの原料には4番茶(秋に収穫)が多く使われます。春の1番茶などは高すぎて原料には向かないからです。 しかし、近年ペットボトル用の原料の需要が増加し、4番茶が3番茶よりも高く取引されているそうです。 市場原理が招く不可解な現象ですね! ちなみに弊社の様な日本茶の専門店では1番茶をメインに扱っております。 味が似ていても1番茶の生命力は段違いです。

・水色

・茶葉

【スタッフの声】

かぶせ茶は玉雲堂1番人気商品です。

渋みが少なく旨味が強い・水色が良い・熱湯でも〇とキラリと光る部分が多いお茶です。

催事でも大人気で試飲をすると「こんなお茶初めて!」「こういう味のお茶を探していた」などお喜びの声を多数頂戴いたしました。

好みははっきり分かれるため万人受けは難しいお茶ではありますが、旨味のお茶が好きな方には是非試していただきたいお茶です。

 

※かぶせ茶には旨味成分を添加しております。