口から侵入するウイルスは「60℃緑茶」の常飲で唾液の質と量を高めて撃退

唾液は多くの生理活性物質を含む、非常に機能性の高い体液です。
昔から、食物(糖質や脂質)を口の中で分解して、胃の消化機能を助ける消化液としての働きはよく知られていました。
それが近年、身体や心の健康を保つために欠かせない、重要な作用を持つ物質がたくさん含まれていることが次々と明らかになってきているのです。
なかでも、非常に重要な働きが、ウイルスや細菌などの体内への侵入を防ぐことです。
口は食べ物だけではなくウイルスなどの異物が侵入してくる最大の入口でもあります。そのため唾液中のさまざまな抗菌・抗ウイルス物質が、口腔内に侵入した細菌やウイルスを直ちに排除し、感染を防いでいます。
すなわち唾液は、細菌やウイルスが体内に入れないようにする、最前線の防御壁の役割を担っているのです。
最も多く唾液に含まれている抗菌・抗ウイルス物質がIgAです。口内には1日50~100mgのIgAが唾液線を通して分泌されています。
インフルエンザや風邪のウイルスを発見すると、唾液中のIgAがいくつもウイルスにくっついて活動を止め、ウイルスが口内の粘膜に付着して増殖するのを阻止します。IgAにくっつかれたウイルスは、粘膜に取り付けないまま洗い流されてしまいます。
このメカニズムを十分に働かせるためには、唾液の分泌量が十分にあることと、そのなかにIgAのような抗菌・抗ウイルス物質がたくさん含まれていることが大切です。
抗菌物質IgAの分泌を促し唾液の質を高める
IgAの分泌を促進し、唾液の質をアップさせるために有効なのが、ぬるめの緑茶を飲むことです。
緑茶は、抽出するときのお湯の温度で、お茶から出てくる成分が異なります。
緑茶の成分として有名なのがカテキンです。カテキンもいろいろな種類があり、IgAwo増やす作用のあるのがエピガロカテキンです。エピガロカテキンは実は高温ではあまり抽出できず、温度が低いほうが出てきやすいのです。
もっともよくエピガロカテキンを抽出できるのは水出しですが、温かいお茶の方が飲みやすいというかたには60℃前後でいれたぬるめの緑茶がお勧めです。
一方、60℃の温度では、利尿作用のあるカフェインの抽出は抑えられます。
冬場はどうしても水分補給の意識が低下しがちですが、水分不足になると、唾液の量も減ってしまいます。
ぬるめの緑茶をこまめに飲んで、水分補給とウイルス対策に努めましょう!
健康雑誌「安心」4月号の記事引用

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